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思い出した

 

おれスーパーサイヤ人だった

 

なんでも自分で決めて

みなぎるパワーそのままに

ゴーゴー進んでいいんだった

 

 

あれ、いつの間に自分に

決定権ないと思い込んでたんだろ

 

 

おれスーパーサイヤ人だった

 

 

言うこと聞かない星の代表だった

 

 

そーだった

 

 

記憶のかさぶた

内側はもうすっかり癒えていた

 

剥がす瞬間の痛みがおっかなくて

見ないようにしてたけど

 

 

ほんとは

そのかさぶた

 

はがしたくて

はがしたくて

 

再生した肌の活き活きぶりを

実感したくてしょうがなかった

 

 

 

傷ついたのは過去だったな

 

 

もうとっくに皮膚再生しとるやん

 

 

 

 

 

よし

いっちょはがしたるか!

 

 

 

 

はー

せいせいした

 

 

 

スーパーサイヤ人やのに

かさぶたくらいで空飛ぶ自由忘れてたわ

 

 

 

はー

せいせいした

 

 

 

自分のエネルギーが

自分でも制御できんような

太くてでっかい川になって

流れてくようや

 

 

そうそう

 

この川を自分の脳みそで制御することは

最初から必要なかったんやわ

 

 

いけ!

無軌道に暴れてしまえ!

 

どーせ自分はスーパーサイヤ人

 

 

考えて行動決めるなんて

無理や

 

 

手が足が

勝手に動いてしまう

 

 

故郷の星のやり方で

バンバンエネルギー波

出てきてしまう

 

 

もうしょうがない

隠しようがない

 

 

 

 

ちょっとぐらい破壊したって

地球は許してくれる

 

許してくれてるの

もうずっと前から知ってた

 

 

 

もう

思ったように

飛ぶしかないな

 

 

 

かさぶた剥がした後の皮膚

自分はめちゃくちゃ自尊心の塊や!って

主張してる

 

 

 

しゃーない

 

スーパーサイヤ人やもん

 

 

プライドのでっかい河

深くて真っ赤な河

 

 

真剣に流れ続けてるし

誰にも止められん

 

 

 

 

スーパーサイヤ人を生ききって

ちょろっと地球も破壊して

ほんで許してもらって

自尊心の塊らしく

かめはめ波出して空飛ぼう

 

 

 

はっはっはっはっは

 

 

なんか気分いいわ

 

いやー

さっさと本性だしとけばよかったな

 

 

所詮隠しようのない

スーパーサイヤ人やもんな

 

 

 

まぁ

結果オーライか!

 

 

 

はっはっはっはっはっはっは

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