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ほっ

私の膝元に来る

たくさんの縁がある

 

 

私は

私のものとにやって来る

この縁たちを

迎えている

 

 

ほっとするために

ここに宿り

憩い

休まったら

 

 

また縁たちは

どこかへ出かけてく

 

 

私も膝元は

いつも縁たちの宿る

暖かなブランケットのような場所

 

 

私はここに座り

くつろいでいる

 

 

縁たちは

自由意志の元に

私の膝へ

やって来る

 

まるで赤ん坊のよう

 

 

私は自分の衣を着て

思うままに

ここに座っている

 

 

縁たちは

自らここへやってきて

またどこかへ流れ去っていく

 

 

縁たちは

こんな風に思っている

 

 

「ああ、ここにこんなに

全てを受け入れてくれる場所が

用意されていた

 

 

ここにいるなら

私は自分の存在が

全て許されていると

信じることができる

 

 

ここは平穏で

私が流れ着くべき場所だった

 

私はここで初めて

自分の存在を

許すことができた

 

 

何も言葉がなくとも

私にはそのことがわかる

 

ここで自分のありのままを

許すことができた

 

 

私は許されていると

初めてわかった

 

 

そのことがわかった今

私は失うものが

何ひとつなかったのだと

感じている

 

私は許されている

 

 

だから

余計に欲しがることも

無理に奪うことも

 

もう必要がなくなった

 

 

頭で考えていた理想と

私がすでに持っていた幸せは

形が違うものだった

 

 

私が欲しかった理想の自分は

もういない

 

今 あたらしく生まれた私が

こんなに満たされているのだから

 

 

さあ

 

 

そろそろ出かけていこう

 

私は今 充分に満ちている

 

さようなら

私を許した暖かな膝元よ

 

母の許しは

私に確かに届いて

 

私をほどいた」

 

 

 

 

私は何もせず

ここに座しているだけ

 

流れて来るものは

たくさんの縁

 

ここで座って

私が安らいでいるだけで

 

許され

旅立っていくものたちがある

 

 

 

そうして私は

私の世界を生み出し続けている

 

 

何もしない私の膝元で

自らを許された縁たちが

光になるのを

見て

ただ柔らかい気持ちでいる

 

 

そうして私は

私の世界を生み出し続けている

 

 

光がまた私の元に

巡って来るとき

 

 

私はベールを脱いで

光とひとつになる

​これがわたしのよろこび

 

 

これが私の世界のつくりかた

 

 

優しくて無駄がない

 

 

私の世界のつくりかた

いいでしょ

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