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  • sunao

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わたしは真っ白な貝殻をちりばめた



砂浜にいた




あたりは一面






目に入るもの全ては





清らかな白の





貝殻の集まりで





わたしはその




真っ白に覆われた




気持ちのいい場所を





とてもいい気分で歩いていた





ここは



わたしがわたしのために用意した



いちばんに素敵な場所





自分をもてなすために




この真っ白の道を用意した



わたしの光と



呼応する



この

しろい良きものが敷き詰められた



あたたかな道を


わたしはわたしに捧げた



わたしはここを通ることで




わたしの光が



内側から



徐々にひらいて




わたしのもっとも奥深い場所



わたしの内側の一番奥





わたしの光が 今まで隠してきた部分が




この真っ白な空気に


少しずつさらされていくのを感じていた


それは自然に起こったことだったので



わたしはこうやって



わたしのもっとも柔らかい部分を


外に出すことを想定してはいなかった




だけども



わたしの内側に



少しづつ染み込んできた



この白の空気に



少しづつ



ほころぶように



一番わたしらしいわたしが



外に現れていった





わたしの光の中から




白馬が



この真っ白の空間に




首をのぞかせ





前足から




降りて出てきた




光の中から現れた白い馬は




初めての場所で臆すことも




不思議がることもなく



まるで




この空間が一続きの自分であるように




悠々とそこに立っていた



わたしは馬が愛しくなり




馬とわたしが一続きの体であるかのように




自然にたてがみのあたりに




寄り添った



白い




この空間は




どうやら砂浜のようだった



わたしは白馬の中に入り




貝殻に覆われた




白の道を




先の方に向かって




進み始めた





当たり前のことを




当たり前にしている




という感覚で




わたしは自分のために用意した




貝殻の道を




ゆっくりと進んだ




道を歩くことが



わたしをどこか




だんだんに満たされた気持ちにさせた




わたしは馬が歩くごとに




自分が





愛されていることや





守られていることを感じ




わたしの光の中は





安心が





泉の水のように





湧いてきていた



溢れるほどに





安心がわたしの中に満ちたとき



わたしの光の中から




また外に出てきたものがあった



それは白くて大きなベットだった



寝床を光の中から




産んだ後




またわたしは




自分の中から




現れようとしているものを感じた



そして




いっぱいにわたしの内側が溜まったところで




それを外に出した



それは




柔らかなクッションの




肘掛け椅子だった



そして馬はサラサラと貝殻の道を




先へ進み


わたしは進むごとに





安心が湧き上がり



その後も



テーブル



シャンデリア




長椅子




食卓




小さな平屋




トランクケース






花生け




本棚



キッチンカウンター



ダイニングテーブル




丸と四角のクッション




などが




わたしの光の中から




現れてきた





わたしはその全てが




わたしを落ち着かせ




安らがせ




柔らかい気持ちにさせてくれるものであると




外に表した後に




気がついた




馬は先へ先へ進もうとしていた




わたしはそのとき



馬がわたしの未来からきた



わたしを守るものであると




気がついた





そして



わたしは馬の中に入りながら



わたしを守るものが



わたしをちゃんと守りながら



わたしの未来への一本の道筋を



ちゃんと歩いてくれていることに



気がついた




わたしはだんだんに思い出していった





それは全てわたしが



未来に望んだことだった



わたしは未来に向けて


わたしを落ち着かせる


安心を


望んだ




馬がわたしから現れることで


わたしの望んだことは




一つづつ順番に



叶えられていった




この貝殻に覆われた



白い道は



時間の流れで



未来は先の方から



こちらに続いていて




白馬は



わたしを守り導きながら



わたしを未来の方へ連れていってくれてる



わたしはわたしの安心が



ちゃんと守られていることに




喜びの振動を



感じた




そしてそれは馬にも伝わったようで




馬のたてがみのあたりから




わたしが震えるごとに




白い羽根が生えてきて




やがて体を覆うほどの




大きな広がりになった




ペガサスが



そこにいた



わたしは



自分の喜びが




変わらず震え続けていて




わたしの喜びが




震えるごとに




ペガサスの気分が良くなり






きっといつか


一足飛びに



空へ駆け上がるだろうと



予感した



それはきっと叶う未来




わたしはペガサスの中に



ゆっくりと光を染み渡らせ



また安心が



自分の中から



湧いてくるのを感じた






わたしは自由だった




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