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しっとりと茂った緑が
私の周りに森になっている
私は繊細でいることも
大胆でいることもある
二つの自分を生きている
私は肌をたくさん出して
赤や生成りの麻でできた紐飾りを
あちこちに飾っている
腕を伸ばすごとに
赤が揺れ
足を踏み出すごとに
生成りが広がる
茶色の美味しそうな色の肌
太陽にあいされた体は
薄く光り
私は若い体を生きている
肌の張りや
腿の筋肉の動き
おどることが
一番私の中に
かみさまの場所を広げることだと
分かっている
白く
三角の形をした
私のかみさま
繊細でいるときは
見せないふりをしていることもあるが
本当は
この三角のすっきりした形や
うつくしい乳白色を
本当に好きでいる
この気持ちは
いつでも
私の中の本当
私はおどっている間に
体の中に
澄んだものが
立ち現れて
だんだんと白く
三角形の良い形が
下から広がってくるのを感じる
像の牙のような色
私はこの
私の信じているものに
頬ずりをして
愛しさを増やす
尊敬し
いとしい気持ちがするものを
私はちゃんと分かっているし
自分の中に見つけるものだということも
知っている
誰に教わらなくとも
私の体が知っている
三角錐の石でできた大きな柱は
内側がお祈りのための部屋になっていて
私は時折
ひそやかな気持ちで
そこに佇んでいる
いつもは自分の踊りが
一番の力をくれるが
時間の帯があった時には
ここにきて
静かな祈りを捧げる
ひんやりした石の床に
私の熱く柔らかい肉が触れる時
自分が興奮していると気がつく
私がおどって
かみさまの白い三角が広がっていく時
私は体の内側から
パワーがみなぎってくるのを感じる
自然と笑顔が湧いてきて
頬の肉が持ち上がり
誰が見ても嬉しげな様子で
ステップを踏んでいる
私のためのおどり
私が私を満たすための踊り
体の外に溢れたものが
周りに広がって
皆のエネルギーに
伝染していく
私の踊りは
私のためのもの
私がおどって
私の中のかみさまをいとおしむ毎に
溢れて広がっていくエネルギーが
みんなの頬を緩ませる
私はいつも
みんなが笑っていると
後から気がつく
私は私に夢中なので
みんなのことは
後から気がつく
それも嬉しい
一人で踊っているときは
赤と生成りと白の気持ち
みんなが笑っているのを見たときは
オレンジ色の楽しさが
ケラケラと湧いてくる
小粒の黒いビーズを
綺麗に繋ぎ合わせた私のアクセサリーも
私が嬉しい時の気持ちを
今に着地させてくれている
実感が湧くのは
今に着地しているから
踊っているときは夢中で
明るくふわふわとした心地でいる
私はこの信じていることを
自分から止めることはない
誰のためでもない
私が私に味わわせている
この踊りは
誰かがやめろと言っても
そう簡単に止められるものではない
私の中の白い三角のかみさまは
それだけしっかりしていて
誰に言われても
決して折れたりしない
こんな風にしっかりした
心の土台を
私はみんなが
自分ん自身の中に
見つけることを願っている
私だけのおどりを
踊ることはことは
私だけの楽しみ
あなたがあなたの踊りを
おどることは
あなたの楽しみ
いつか大きな輪になって
みんなで一斉に踊り出したら
私はきっと
みんなのなかの
かみさまを一つづつ
この目で見るだろう
私の心の土台が
うつくしい白い三角であるように
みんなの中にも
一つづつの
うつくしいものがある
大きな輪の一部でいながら
そのときは
私は
宇宙で一番
いい場所にいる気持ちに
なるんだろうと思って
腕の飾りを柔らかく
握りしめた
私の愛は
そんなふうに
できているのだ
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