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花のつぼみと
おまんじゅうを供えるのが
私は好きだった
私は自分の愛しているものを
長くみていたかったし
長く大事にしていたかった
愛しているって
この感覚のことなんだなぁと
私はわかっていた
だから
大事にしているものを
大事にし続けることを
やめなかったし
お花やおまんじゅうを
お供えすることが
私の心を表す方法だったから
それも欠かさなかった
私には大事なものがはっきりわかっていたから
未来を見てみると
いろんな争いや言い分の行き違いが
世界のあちこちにあるみたいだったけど
私はみんな
自分の大事なものを
大事にしていれば
そんなことしなくて済むのになぁと
少しがっかりしたきもちだった
私は私の未来に
自分をがっかりさせるものを置かないと
心の深いところで決めているので
誰かにお願いされても
絶対に自分の大事なものを曲げなかった
いうことを聞いてあげたら
一瞬はその人は喜ぶかもしれないけど
私の現実は壊れてしまう
壊れたものい
私の大事な人を付き合わせると
私と大事な人の関係も
ギクシャクする
だから私は
自分の心が開かれない時は
決して頷かなかった
私はその方が安心だった
そして
私にやんわりと断られた人は
自分の行く先を見るしかないので
自分の世界で
自分を大事にする一歩を初めはしぶしぶ
だんだん本格的に
やり始めるのだった
私の未来には
黄色とオレンジの
夕焼け色の風景が待っている
懐かしいような
憧れたような風景
ホッとする場所
私は私がいる場所を
ちゃんと未来に用意している
未来の私から
守られているんんだなぁと
二の腕のあたりを包まれる心地で
そのことを胸で味わった
私は困った時にいつでも
花のつぼみと
おまんじゅうをお供えした
お地蔵さんに
聞きにいっていた
どうしたらいいかわからないことは
自分で考えるよりも
ヒントをもらった方が
自分がどうするべきなのかが
よくわかる
お地蔵さんに聞いて
自分が納得したり
やりたいと思ったことを
思った通りにやるのだ
そうして毎日を過ごしていると
私は私のやっていることが
確実に未来の私に届いていると感じる
私の今と
私の未来は繋がっていて
それを過去の私が
憧れたように
眺めている
未来から吹いてくる風を感じる時
私の今は爽やかに流れ出し
それを過去の私が風の中から見つけて拾って
今の私を夢に見ている
このまま私は私の大事にしているものを大事にして
未来の私の居場所に歩いていく
てくてく
確実に自分の未来に歩いていく
憧れたもの
夢見たもの
安心できるもの
それらが待っている場所は
今の私にちゃんと繋がっていて
そっちに歩いていくことは
確実な予定
絶対に起こることなのだ
私の未来は決まっている
私の未来は私が歩いた先に
ちゃんと待っている
私は歩いて
ちゃんとそこに向かっている
私は私の未来へ
ちゃんと
つく
それは
しっかり約束されたことなのだ
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