５４

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自分の道を切り開いて進んでいく

私は私のフィールドを開拓している

私と同じように人生を作っている人はいないし

私と同じような発想を持っている人もいない

私は私の人生のパイオニア

誰かに教わるよりも

歩き

経験し

学んで

実行してみる

人にもらうのは素材だけ

その素材を生かして

自分で進む方向を決める

クラシックな方法論も私は愛しているが

それは精神の上で

「生きることを大切にする」

が基礎にあるのと

伝統には積み重ねられてきた

物事の自然法則が内包されているから

その精神を持ちながら

私はパイオニアとして進む

私はコツコツ

ミシンを踏んで

布を断ち

仕立てのいいシャツを仕上げる

伝統的に作られてきた

機能的な服を作る良い法則と

素材を大切にすること

そして

伝統を

「今」

身にまとうこと

良いものを求めるために

時間の流れを戻るのではなく

伝統を携えて

常に一番

新しい場所に立っている

何かを見つけるため

何かを知るため

世界の中に隠された

本当のことを見つけて

真実を

私に

人に

伝えるため

私の見つけたものは

人の役に立つ

人を活かす

そして

大切な人に幸運をもたらす

隠れていたみんなの目を

一気にパッと開かせる

それが真実だったのか

と

そうして大きな仕事が終わったら

私は庭のベリーを積んで

美味しいシロップのジュースを作る

パイオニアとして

たくさん駆けた後は

緑の庭で

ブランコにゆっくり腰掛け

グラスに入った

甘くて爽やかな風を

体に入れる

たくさんたくさん駆けて

世界を見てきた後の私は

あまり動かなくなる

家のある場所

そのあたりを

歩くだけでも

自分の体から

世界中の場所へ旅した記憶が

こぼれ落ちそうになる

私の中には

パイオニアとして旅した記録が

詰まっている

こうやって財産をたっぷりと

私の記憶

私の経験

私の収穫として

大切に保管している

どこかに旅立ちたいと願うとき

すでにその場所を旅した記憶を

私は自分の中から引き上げて

懐かしく思い出す

私の中に保管されている

あたたかく

うつくしく

細やかで

たくましい

たくさんの旅の記憶たち

そしてその時に味わっていきた

感情

感覚のすべて

それが私の財産

緑の庭に佇み

草に触れて歩きながら

片手のジュースを揺らす

私が私の中にたくさん蓄えているもの

目の中に映し出される

世界のあちこちの風景

一瞬ごとに

私の体の中に

別々の土地の風が吹き

そこで味わっていた空気や香りが

鼻腔に広がる

記憶とは

私の真実が

集まったもの

私の中に折りたたまれ

保管されているもの

味わってきた

感覚のすべて

それが

私にとっての

永遠不滅の真実

そして

私の唯一の

数えることができない

財産

明るい砂漠

鮮やかな港

暗い夜

花ひらく浜辺

切り立った氷山

私が見て味わってきた

様々な場所

感性がぎゅうぎゅうに詰まった

私の魂のアルバムに

すべてしまわれている