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わたしは燃やしたい
わたしは燃やすものを見つけたい
わたしは自分を燃やすものを見つけたい
わたしはわたしを楽しませるために燃やすものを見つけたい
わたしはわたしを燃やすために自分のものを見つけたい
わたしはわたしを燃やすために自分の魂に火をつけてくれるものを見つけたい
わたしはわたしが燃えることができると知っている
わたしは着火したい
魂が燃えている時
わたしは本当に自由
魂が燃えている時
わたしは何者をも扱える
魂が燃えている時
わたしはわたしが最高の存在であるとわかる
わたしの魂は
燃えることでリフレッシュする
わたしの魂は
いつでも転がりだすことを待っている
わたしの魂は
鮮やかな色に染まりたがっている
そうして燃えた時
わたしはわたしが不死鳥のように蘇ってくるのを見る
そうして燃えた時
わたしは海がわたしを懐に入れてくれたことを喜んだ
そうして燃えた時
空はわたしを可愛がり自由自在に遊ばせてくれた
わたしはわたしの一生を使って
燃えるものを探していた
そうして永遠に燃えていたいという
自らの願いを聞き入れた
全ての準備は揃っている
全てはわたしという火山の
火口に一つずつ並べられ
熱いマグマの中に落とされて
着火するのを
楽しみに待っている
わたしが揃えてきた一つ一つは
明るく黄色い鮮やかな炎を上げて
マグマの中で踊るだろう
そうして揃えてきた全てのものを
火口に落としおわった時
わたしは喜びながら
火口から噴火の雄叫びをとどろかせ
一心に自分の中のマグマをかき混ぜる遊びを始める
わたしの対流についてこれるかな
明るい喜びの黄色を撒き散らしながら
わたしはわたしが
空や
海や
岩の大地や
森に
一斉に遊びにゆくのを
面白がっている
大好きなわたしを
一目散に遊びに行かせるために
わたしはわたしを作ったのだ
遊ばなくては意味がない
遊ばなくては存在の意味がない
火山の中でマグマを育てる力は
天から注がれた
明るい雲が差し
わたしの火口あたりに差し掛かった時
天から光の筋に乗って
風に舞う宝石が
いくつもいくつも
マグマの中に注がれた
透明な石の
光に反射する様をわたしは喜び
マグマに溶けた石たちは
きゃっきゃと声を上げて
対流に乗り
あちこちを駆け回った
わたしはこのために
体を持った
わたしはこのために体を持ったのだから
今、一目散に
駆けて行かなくては
燃えているわたし
燃えているわたし
どこまでも消えない炎で
遊んでいるわたし
わたしはそれをとても気に入っていた
いいと思うこと全部に
わたしの炎を投げかけて
一緒に喜びの火を燃やした
明るい火の中で
わたしは踊っていた
消し方は知らなくていい
海や空や
そのほか大きなものに
吸収されるように
わたしは消えていくのだから
一番いいところを
燃やしてあかあかと
光っていなくては
ああ
うれしい
わたしは燃えている
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